COLUMN 歴史・文化

え?そんなにあったの?名古屋にある“日本一”

2021.04.01

尾張御三家の歴史や味噌グルメで知られる名古屋。そんな名古屋には、実は “日本一”が多々あります。市民も大好きな観光スポットから、「へえ!知らなかった」というようなものまで、多彩な“日本一”をご紹介します。

日本一を超える?名古屋市科学館

巨大な銀の球体がシンボリックな名古屋市科学館。エンターテイメント性豊かな4つの大型展示をはじめ、約230種類もの展示が行われ、大人も子どもも楽しめるスポットです。実はこの名古屋市科学館にはたくさんの“日本一”があります。
まずは、世界最大級のプラネタリウム。内径35mのプラネタリウムは2011年にギネス世界記録にも認定され、もはや“日本一”を超えて世界最大級です。中では光学式プラネタリウムにより、限りなく本物に近い星空と、デジタル式プラネタリウムによる迫力ある宇宙体験が楽しめます!
特に4月からはデジタル機器や音響、座席などの大規模な更新を行い、さらに迫力満点のプラネタリウムが楽しめるとあって、話題を呼んでいます。

このプラネタリウムの特徴は、詳しくわかりやすい解説。7人の学芸員がほぼ毎月テーマを変えて、生解説を行っています。「楽しい!」「よくわかる」と子どもたちからも評判です。
また天文現象や最新研究のデータも可視化しています。

まだまだある!日本一
名古屋市科学館にはまだまだ“日本一”があります。
館内にある直径180cnの太陽望遠鏡の大きさが“日本一”。
またマイナス30℃の部屋でオーロラと白夜の映像を体験でき、さまざまな氷の実物も見学できる極寒ラボも日本唯一の施設です。

人工的に竜巻によく似た空気の渦を作り出すことができる実験装置、竜巻ラボの竜巻の高さも約9mあり、これも“日本一”。天井まで竜巻が届く様子は圧巻です。
標本展示もすばらしく、白亜紀に南半球で生息していた肉食恐竜のマプサウルスの骨格標本も“日本唯一”です。

さらに、毎日数回行われるサイエンスショーの実演回数もきっと“日本一” なのです。
演目はその日によって異なるので、頻繁に足を運んでみてはいかがでしょうか。

名古屋市科学館
愛知県名古屋市中区栄二丁目17番1号
052-201-4486
午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)
定休日 毎週月曜日 (祝日の場合は直後の平日)
毎月第3金曜日 (祝日の場合は第4金曜日)
年末年始 (12月29日~1月3日)
        ほか臨時休館、特別開館あり


動物種類数が“日本一”!東山動植物園

名古屋の東部丘陵地に広がる、東山動植物園。広大な敷地と豊かな緑に包まれた、定番の憩いのスポットです。名古屋駅から地下鉄で18分とアクセスもよく、休日になると近郊のエリアからも多くの観光客が訪れます。
開園は1937年。園内には動物園をはじめ、植物園、遊園地、隣接して眺望抜群の東山スカイタワーがあり、1日では観て回れないほど多彩な施設や展示があります。

動物園の飼育動物頭数は、約500種類。その数は“日本一”を誇ります。
コアラやゾウ、ライオンなど世界各国の動物が展示されていますが、中でも人気があるのはイケメンで有名なニシゴリラ「シャバーニ」です。精悍な表情でこちらを見つめたり、エサを食べたりする様に釘付けです!

ゾウのことが学べる「ゾーシアム」
2013年にオープンしたゾウ舎「ゾーシアム」はアジアゾウの生まれ故郷であるスリランカをイメージして作られています。ここではゾウの生態について楽しく学べる展示の工夫がされています。
ゾウが1日に食べる大量のエサなどの展示や、ゾウを近くに見学することもでき、老若男女を問わず人気を呼んでいます。

このたび東山動植物園の仲間となった愛らしい3頭のレッサーパンダも、話題を呼んでいます。慎重な性格のオス「ずん」、食べることが大好きなメスの「まるこ」、わんぱくざかりの「令」。いずれも、元気いっぱいに暮らしています。まだお披露目はされていませんが、新しいレッサーパンダ舎で会えるようになります。
他にも新施設が続々とオープン予定。ぜひ一度足を運んでみたいものです。

名古屋市東山動植物園
愛知県名古屋市千種区東山元町3-70
電話:052-782-2111
9:00~16:50(入園は16:30まで)
休園日:月曜日(祝休日の場合は直後の平日)、12/29~1/1


“日本一”のプールで大迫力のパフォーマンス!名古屋港水族館
名古屋港の玄関口にある名古屋港水族館。南館と北館に分かれ、南館は「南極への旅」と題して南極観測船ふじの航路を日本の海、深海、赤道の海、オーストラリア、南極の5つの水域や地域に分けて、そこで生きる生物たちを展示しています。北館では「35億年はるかなる旅〜ふたたび海にもどった動物たち〜」をテーマに、人気者のシャチやベルーガ、バンドウイルカ、カマイルカ、ゴマフアザラシ、ケープペンギンなどの愛らしい生き物たちを展示しています。

名古屋港水族館の“日本一”は、押しも押されぬ大迫力のメインプール。長さ60m、幅30m、最大水深12m、そして水量はなんと13,400トンを誇ります。ここではイルカパフォーマンスを実施。水しぶきを上げながらジャンプしたりボールを弾いたり、躍動感あふれるイルカのパフォーマンスに、会場からは拍手喝采です。また力強いシャチの姿も楽しむことができます。

さらにプールの深さを生かした「水中観覧席」も見どころのひとつ。水上からはなかなか観ることができない、イルカの優雅な泳ぎ姿やシャチの雄大な姿を間近に見ることができます。

他にも魅力あふれる展示が盛りだくさん。中でも約35,000尾のマイワシが群れをなし、水槽いっぱいに広がって泳ぎ回る姿が美しいと大人気の「マイワシのトルネード」は圧巻!こちらも、日本の水族館では初めて実施された展示です。

名古屋港水族館
愛知県名古屋市港区港町1番3号
052-654-7080(代表)
9:30〜17:30(通常期 ※季節により異なる)
休館日 月曜
※詳しくは公式ホームページを参照


日本で国宝第一号!名古屋城
尾張名古屋の象徴ともいうべき名古屋城。名古屋のまちづくりの原点ともいえる城で、名古屋の文化を語るには欠かせないスポットでもあります。
名古屋城は、1615年(慶長20)、徳川家康の命によって建てられました。五層五階地下1階と、当時は史上最大の延床面積であった大天守をはじめ、美しく豪華な本丸御殿、敵から城を守り抜く要塞としての機能も備えた豪壮な名古屋城は、城郭として国宝第一号に認定。戦争で焼失しましたが、「もう二度と燃え落ちないように」という市民の願いのもと、鉄筋コンクリートの城が再建されました。(現在は閉館されています)

※名古屋城ウェブサイトのフォトライブラリー内の天守閣(東南面)

※名古屋城ウェブサイトのフォトライブラリー内の本丸御殿外観1

大天守の屋根に鎮座する金の鯱。こちらも名古屋名物のひとつといっても過言ではありません。金の鯱の高さはオス2.621m、メス2.579m。重さはオスが1,272kg、メスは1,215kgあります。なぜ大天守の上にあるのでしょうか?鯱は城の守り神であり、火除の願いも込められているといいます。
名古屋城の金の鯱は、昭和30年代に静岡・熱海城が築城されるまでは日本一の大きさを誇っていました。

※名古屋城ウェブサイトのフォトライブラリー内の金鯱雄

刀剣の所蔵数が“日本一”徳川美術館
1935年(昭和10)に開館された徳川美術館。四季折々の自然が楽しめる徳川園に隣接し、年間を通じて観光客が訪れるスポットです。こちらでは侯爵徳川義親の寄贈により、徳川御三家筆頭62万石の大大名、尾張徳川家に伝えられた家宝などの大名道具を収蔵・展示しています。大名家伝来家宝のコレクションとしては、日本最大級の規模です。

収蔵品は名将・徳川家康の遺品を中心に、家康公の九男である徳川義直をはじめ尾張徳川家歴代将軍の遺愛品や、その家族が使用したものなど約1万件。その中には世界的に知られる「源氏物語」の現存最古の国宝絵巻である「源氏物語絵巻」や、3代将軍徳川家光の長女千代姫が尾張徳川家2代徳川光友に嫁いだ際の婚礼調度類である国宝「初音の調度」など名品とほまれ高い国宝9件、重要文化財59件、重要美術品46件が含まれています。徳川美術館ならではの豊富な種類や質の高さ、保存状態の良さで展示され、見応え抜群です。

江戸時代のままの姿を残す刀剣の数々
中でも特筆すべきは、刀剣の所蔵数。刀・鎗・長刀・小刀をあわせて976振を所蔵し、“日本一”の所蔵点数を誇っています。
その中には室町将軍家や豊臣秀吉が愛蔵したといわれる名刀「名物 南泉一文字」「名物 鯰尾藤四郎」などがあります。さらに数少ない織田信長ゆかりの一振といわれる「名物 津田遠江長光」などのような名刀もあります。

国宝 太刀 銘 長光 名物 津田遠江長光

これらの刀剣は江戸時代に研がれたままの状態で保存されているため、当時の姿を鑑賞できます。明治以降の混乱や戦時の空襲にも耐えて今日まで伝えられた貴重な遺産は、歴史ファンや刀剣ファンならずともぜひ鑑賞したいものです。

他にも、家康の晩年の遺産である武具や茶道具など数多くの名品が展示されています。千利休や足利義満、織田信長、豊臣秀吉など歴史的にも知られる人物の手を介して伝えられたものも。これらの収蔵品について来歴の記録が年代を追って遺されていることも特徴のひとつです。

もっと、ポイント

名古屋市北区の平安通駅から同じく北区の上飯田駅まで走る地下鉄上飯田線は2003年に開業。その全長がわずか0.8kmしかなく、公営地下鉄路線では最短です。地下鉄名城線と名鉄小牧線を結ぶ路線であり、人々の重要な足として日々活躍しています。他の地下鉄路線には、列車が接近する時にそれぞれ個性的な音楽が流れますが、上飯田線は唯一その音楽が流れない路線。それも特徴のひとつです。

「え?そんなにあったの?名古屋にある“日本一”」をシェアする