COLUMN デザイン・環境

小さな1滴が私たちの飲み水に!?
名古屋の水道水の源流を訪ねて

2021.03.31

■便利でおいしい名古屋の水道水
蛇口をちょっとひねると出てくる水道水。
どこの家庭でも見られる当たり前の光景です。
しかも名古屋の場合は、そのまま飲んでもおいしいというのがポイント。
水量が豊富で水質もよい木曽川から取水しているため、味もバツグンなのです。
ところで、みなさんは水道水がどこからどういうルートを通じて各家庭まで届けられているかご存じですか?
その道を反対にたどってみることにしましょう。

■取水場、浄水場、配水場を通って各家庭へ
各家庭への水の供給場所となっているのが配水場と増圧ポンプ所。需要に応じて適正な水圧で水を供給しています。ちなみに、配水場は猪高(名東区)、東山(千種区)、平和公園(同)、鳴海(緑区)、志段味(守山区)、瑞穂(瑞穂区)、中川西(港区)、春日野(南区)の8カ所。増圧ポンプ所は、望が丘(名東区)、極楽(同)、東谷(守山区)の3カ所があります。あなたの家庭にはどの配水場から供給されているのか、調べてみるのも面白いかもしれません。

各配水場から供給される飲み水を作っているのが鍋屋上野(千種区)、大治(大治町)、春日井(春日井市)の3つの浄水場。ここは、薬品やろ過装置などを使った水の汚れや不純物を取り除き、飲み水を作っているところ。まさに、“おいしい名古屋の水”を作る工場だと言えるでしょう。

浄水場で飲み水となる水は木曽川の水。木曽川の沿岸にある犬山取水場(犬山市)と朝日取水場(一宮市)の2カ所の取水場から水を汲み上げています。

■木曽川上流の大自然が育む名古屋の水道水
写真は岐阜県下呂市の、とある森の中。名古屋の中心部から北東方向に150キロ近すぐそばには木曽川の支流である飛驒川のさらに支流となる山之口川が流れています。
ピンと空気の澄んだ森に一歩足を踏み入れると、目に飛び込んでくるのは、うっそうと茂った緑の木々。時折、鳥のさえずる声が耳に飛び込んできます。そこに立っているだけで、なぜか厳かな気持ちになるから不思議です。
そんな中、よく目を凝らしてみると、葉っぱから水のしずくがポタポタと…。前の日に降った雨のしずくでしょうか。実はこの、ほんの小さなしずくこそが、大河の1滴。1滴1滴が集まって1筋の流れとなり、川へと注ぎ込まれます。これがやがて木曽川へと流れ出て、取水場から汲み上げられて“おいしい名古屋の水”となるのです。
そう考えると、水道水がとてもありがたいものに感じませんか。水は貴重な資源。1杯をムダにせず、大切に使いましょう!

最後にひと言

水は、私たちが生きていく上でなくてはならない大切なものです。私たちが安心して暮らすことができるのは、安心で便利な水道があるからと言っても過言ではないでしょう。
私たちが日々、利用している水道水に使用しているのは木曽川の水。その上流となる岐阜県や長野県の森林は、私たちの生活を支えてくれている大切な場所なのです。私たちが安全に暮らすためには、木曽川上流地域の自然を守ることも大切なことではないでしょうか。

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