COLUMN まちづくり、ものづくり

大正ロマンとの出会い
「歩こう!文化のみち」参加レポート

2020.01.16

 今年で20回目の開催となる、毎年11月3日文化の日に開催されているイベント「歩こう!文化のみち」。名古屋城から徳川園に至る地区一帯は、江戸・明治・大正へと近代化のあゆみを伝える歴史的な遺産が数多く残り、「文化のみち」といわれ貴重な建築遺産の保存・活用が進められています。
 「歩こう!文化のみち」のイベントでは、文化のみち二葉館や文化のみち橦木館など町並み保存地区の文化のみちエリアを中心に各施設を巡ります。エリア内の26か所の施設を巡るスタンプラリーも開催され、楽しみながら歴史や文化に触れることができるのも魅力♡大正浪漫をテーマに着物や袴で着飾った方々が練り歩く「大正浪漫着物道中」も行われ、エリア内は華やかな雰囲気です。

 徳川園では、市指定無形民俗文化財である東区の山車囃子・からくり競演が披露されました。万治元年東照宮祭礼車として造られた、現存する名古屋の山車では最も古い『湯取車』。若宮八幡社祭礼車で曳かれていた山車を、旧住吉町から譲りうけたとされる『鹿子神車』。それぞれの山車に乗るからくり人形がお囃子の音色に合わせ、滑らかな動きで観客を魅了していました。

 「大正浪漫着物道中」の先導もつとめた、名古屋のちんどん「べんてんや」。レトロでポップな雰囲気が可愛らしい3人組のちんどん。明るい音色が、文化のみちに響き渡りイベントを盛り上げます。

 大正12年に建立。発明王・豊田佐吉の弟、佐助が住んでいた旧豊田佐助邸では、「ボランティアガイドの目で見た東区の魅力」の写真・パネルを展示。東区の文化に詳しいボランティアガイドの視点からのお話を伺うと、いつもとは違った東区の歴史を学ぶことができます。

 古くから正月の祝福芸として親しまれてきた伝統芸能の「尾張万歳」や「御殿万歳」もエリア内で披露され、おめでたい雰囲気に包まれました。

 山吹谷公園では、時代と国境を超える新感覚エンターテイメントユニット「小野小町」が歌とダンスで会場を盛り上げます。

 名古屋市市政資料館は、大正11年に名古屋控訴院・地方裁判所・区裁判所として建設されて以来、移転するまで司法の中心として60年近い歴史を積み重ねてきました。赤いレンガが華やかなネオ・バロック様式の外観は、地域のシンボルとして市民から愛され続けています。大聖堂のような荘厳さが美しい中央階段室では、桜台高校ファッションショーや金城生による演奏が行われました。こちらの場所は、テレビドラマや映画などのロケ地として頻繁に利用されており、改めて素晴らしさを再認識することができました。

 国の重要文化財にも指定されている名古屋市役所本庁舎。普段はなかなか見ることができない、市長室や議場、貴賓室などが一般公開され多くの方が訪れていました。映画やドラマのロケ地としても頻繁に使用されており、多くの方が記念撮影など楽しみました。

 禅隆寺では、一枚の折紙に切り込みを入れ、一部だけ繋げた状態で複数の鶴を折る連鶴作家の角信雄さんの作品の展示や、実際に折り方を直接教えていただけるワークショップが開催されました。他にも世界の子供の絵展示やしおり作りなど、訪れた方が多く体験されていました。

 「歩こう!文化のみち」のイベントでは、普段はなかなかじっくり見ることができない街の魅力を改めて発見できる良い機会となりました。文化遺産となっている建物や歴史などを見るだけではなく、体験しながら散策することで楽しみながら知ることができ、これをきっかけに改めて、名古屋にある文化遺産についてもっと目を向けてみたいと思います。

●もっとポイント
イベントを盛り上げるコスプレ

コスプレの魅力を自身のコスプレ通じてPRする公募により集められたメンバー「コスプレホストタウンPR隊」を中心に、コスプレをして文化のみちを歩き、記念撮影などを楽しみました。保存地区にある建物は、まるでタイムスリップしたかのような雰囲気で撮影にぴったり♪

「大正ロマンとの出会い
「歩こう!文化のみち」参加レポート」をシェアする