COLUMN まちづくり、ものづくり

名古屋の歴史を振り返る
名古屋市制施行130周年記念式典レポート

2019.11.20

 明治22年10月1日に誕生した名古屋市は、今年で130周年を迎えました。これを記念し、令和元年9月28日(土)に名古屋市公会堂で名古屋市制施行130周年記念式典が行われました。事前予約制だった式典には、なんと1300名以上の申し込みがあったのだとか。当日も多くの方でにぎわいました。

 オープニングは、ポッカレモン消防音楽隊、リリーエンゼルスによる「スウィングしなけりゃ意味がない」が演奏され、式典はスタート。舞台を黄色の華やかな衣装とパフォーマンスで来場者を魅了します。

 河村たかし市長は式辞で、名古屋の歴史を振り返りつつ、文化・芸術・産業をもっと発展させ、多くの人が目的地として訪れ宿泊していく名古屋、世界をリードする名古屋をつくっていきましょうと語りました。

 第一部では、日本舞踊西川流四世家元・西川千雅さん演出による舞台劇、「吉法師・日吉丸・竹千代、未来のNAGOYAを旅する!」が披露されました。吉法師・日吉丸・竹千代は幼少時代の信長・秀吉・家康。金シャチに乗りタイムスリップしながら、これまでの名古屋の歴史をたどっていきます。

 舞台は西川さんによる語りで進行。吉法師・日吉丸・竹千代は、名古屋城をはじめ見たことのない大きな建物や、人々のファッション、戦争などに遭遇し、驚きながら現世の名古屋へと進んで行きます。幼い3人の視点にクスリと笑えるシーンもあり、懐かしい写真を見ながら名古屋の歴史を振り返りました。3人の目に映る名古屋の歴史はまるで魔法の世界。

 市民が選んだ、未来へ残したい名古屋の遺産10項目を、名古屋出身の映画監督・堤幸彦さん監修による映像で紹介する「未来への贈り物~NAGOYAレガシー10」。女優の松井玲奈さんも登場し、将来の名古屋へ繋ぎたい名古屋の魅力を語りました。

 選ばれた10項目は、第1位 名古屋城・名城公園、第2位 東山動植物園、第3位 名古屋めし、第4位 災害の歴史(伊勢湾台風・東海豪雨・名古屋空襲)、第5位 名古屋港水族館・名古屋港・港まつり、第6位 鶴舞公園・公会堂、第7位 名古屋ことば、第8位 熱田神宮、第9位 大須、第10位 名古屋市科学館・名古屋テレビ塔という結果になりました。堤監督や松井さんの思い出話とからめてランキングが発表され、来場者の方々にとっても、思い入れのある場所などがランキングに入っていたのではないかなと思います。名古屋のシンボルともいえる、名古屋城が1位という結果となり、徳川家康が築城したこの城は、市民から愛され、大切にされていることを改めて感じました。

 第二部では、桜山中学校コーラス部による合唱『たましいのスケジュール』『天空歌』『川の流れのように』の3曲が披露されました。美しく澄んだ歌声に、訪れた観客を魅了。名古屋市公会堂に美声が響き渡ります。

 舞台俳優・間瀬礼章さんの口上に乗せ、「芸処なごや新時代!令和の傾奇者(かぶきもの)たち」として、愛知出身のアイドルグループ「小野小町」が、軽快なダンスや殺陣を披露。ハイパー日舞とよばれる、新時代のパフォーマンスです。4人組の小野小町が、鮮やかな和の衣装を身にまとい、舞台で舞う姿はまさに妖艶。殺陣、日本舞踊といった古きよき日本の伝統芸能を盛り込みながら、情緒豊かな歌で観客を楽しませます。

 中部・東海を代表するプロ・オーケストラ「名古屋フィルハーモニー交響楽団」の演奏が行われ、J.シュトラウス2世「芸術家のカドリーユ」などをはじめ5曲を披露。桜山中学校コーラス部と「Believe」で共演し、美しい歌声と素晴らしい演奏は、130周年の式典にふさわしいパフォーマンスです。

 市制施行130周年を迎えた名古屋市は、2026年に開催予定の「第20回アジア競技大会」の開催地に選ばれるなど、今後さらなる盛り上がりが期待されます。市民が住みやすい街としてはもちろん、世界中の人々が訪れてくれる目的地として、名古屋がさらに躍進することを期待できる式典となったのではないでしょうか。

★もっとポイント
●会場が一体となったフィナーレ

 式典のラストを飾ったのは、名古屋フィルハーモニー交響楽団の演奏のもと、来場者全員で合唱した「ふるさと」。名古屋市公会堂に、力強く美しい歌声と演奏が響き、会場が一体となり、素晴らしいフィナーレとなりました。

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