COLUMN 歴史・文化

劣勢からの大逆転!
歴史の転換点となった「桶狭間の戦い」を再現したイベントに参戦

2019.08.09

 1560年6月12日(永禄3年5月19日)若き織田信長が率いるわずか三千の軍が、大大名・今川義元率いる二万五千の軍を打ち破ったとされる「桶狭間の戦い」(人数は諸説あり)。圧倒的な劣勢の窮地に立たされた織田信長が、戦力差を覆して今川義元に勝利したという歴史の転換点となった戦いです。

 駿河、遠江、三河の三国を制した今川義元を、尾張国清州城主・織田信長がなぜ勝利することができたのか。信長の戦略によって勝利したのか、運が味方した奇跡の勝利なのか、今なお諸説入り乱れ、謎とされています。

 令和元年6月9日早朝4時。夜明け前の凛とした雰囲気漂う、織田信長が城主であった清州城からイベントはスタートしました。今年で4回目の開催となる同イベント。今年も日本舞踊・西川流四世家元の西川千雅さんが総合演出し、語りを亀崎屋・間瀬礼章さんが担当した再現劇「出陣」「戦勝祈願」「決戦」をそれぞれの場所で披露しました。キャストは、名古屋おもてなし武将隊・織田信長公に加え清洲城武将隊・柴田勝家、グレート家康公”葵”武将隊、長久手歴史トラベラーズ、著名武将隊卒業メンバーが集結。

 小雨の降る中行われた、清洲城「天主閣」前の日本庭園を舞台にした「出陣」の再現劇では、今川方が大高城へ兵糧の補給に成功したというさらなる劣勢の状況報告から始まります。緊急で開かれた軍議での信長の日常と変わらない様子や、重臣たちが感じた緊張感、「人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻の如くなり」の「敦盛」を舞う信長の姿などタイムスリップしてその場にいるかのような臨場感は迫力満点!

 夜明けを迎える頃、大手橋に移動し清州城を背景にフォトセッションがスタート。馬に乗り、出陣する信長は凛々しく見惚れてしまいそう♡集まった多くの観客が撮影を楽しみました。

 戦勝祈願に信長が訪れた熱田神宮の神楽殿前にて再現劇「戦勝祈願」が行われました。お天気はあいにくの雨でしたが、実際の桶狭間の戦いがあった日の天候も雨が降っていたという説もあり、出陣から戦勝祈願と同じ流れで桶狭間に向かっていく再現イベントは、歴史ファンはもちろん、よく知らなくても分かりやすく楽しめます。
 甲冑に身を包んだ河村市長のスピーチから、第二幕がスタート。普段この世には神も仏もないと言っていた信長には珍しく戦いの神ヤマトタケルノミコトにあやかり、熱心に祈願をする信長。亀崎屋・間瀬礼章さんの「講談」イメージの語りにより、戦いの背景や両軍の心模様がドラマチックに表され、再現劇のクオリティを高めていました。再現劇のあとは、信長塀にてアイドルグループ「#HASHTAG」を始め、織田軍兵士とのインスタ映え撮影会が行われ多くのファンで行列ができる人気ぶり!

 同日開催の桶狭間古戦場まつりのさまざまなイベントが行われる中、12時からは、桶狭間古戦場公園(緑区)から長福寺の駐車場にかけて織田軍が行軍。行軍のスタート地点となった桶狭間古戦場公園は、桶狭間の戦いの中心地であり、合戦当時の地形、城、砦などをジオラマ化し表現されており全国から歴史愛好家が訪れるスポット。長福寺は、敗死した今川義元の供養寺として知られています。

 騎乗した信長を先頭に、甲冑武者行列の練り歩き♪大人気の名古屋おもてなし武将隊・織田信長公に加え清洲城武将隊・柴田勝家、グレート家康公”葵”武将隊の方々が間近で見られるとあって大賑わい!堂々と行進していく様子は、街中の雰囲気と異なり、そこだけ戦国時代のようでした。

 再現劇最後「決戦」では、三味線の音鳴りが響き、決戦に向けた緊張感が走ります。後の徳川家康である松平元康も登場し、戦の2日前の様子から再現劇がスタート。今川義元側の軍議、織田信長側の戦略の様子など、拍子木の音も合わせて合戦の様子を迫力満点で再現。天候も信長に味方し、一気に攻め込み決戦となる流れなどライブ感ある様子に観客も食い入るように魅入っている様子が印象的でした。


 今年で4回目の開催となる「再現!桶狭間の戦い」。3000人以上の来場者が訪れ、あいにくの雨にも関わらず賑わいを見せていました。再現という意味では、雨も当時の様子を知るにはぴったりの天候と言えそうです。

★もっとポイント
●部下の士気を高めるために運を利用した信長

 戦勝祈願で熱田神宮へ訪れた際、熱田の神も信長に味方をしていると信じさせるため、神殿の中から鎧の揺れる音がした、一羽の白鷺が飛び立った、賽銭を投げたら全て表になったなどの仕掛けを信長自ら施し、部下の士気を高めたといわれています。

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